理事長挨拶


■第55代理事長  鎌田 学

基本理念


― シンプル −  はじめの一歩

■所信

 本年(社)中村青年会議所は創立55周年という節目を迎えます。これもひとえに中村JCの先輩たちが受け継ぎ伝えてきて頂いた情熱をはじめ、地域の皆様の温かい支援があってのことだと感謝いたしております。さて2011年度は「シンプル」に「楽しく」をキーワードに活動して参りたいと思います。皆様に分かりやすく一緒になってできる事業の開催、そして地域から頼られる団体を目指し取り組んでいきます。それにはまず私たちメンバー一人ひとりが地域の人々、そして人類すべての人々との巡り会う機会を大事にして頂き、積極的に交流して頂きたいと願います。めんどくさがる人、苦手な人といると思います。そこは単に目と目を合わせ挨拶するだけでも十分に交流だと思いますし、それが〜はじめの一歩〜であり、そこから前向きに勇気を持って未来ある子ども達のため、地域の明るい豊かな社会の実現のため私たち青年が立ちあがっていってほしいと思います。近年、地方経済の悪化はとどまるところを知らず、地元企業からの雇用も少なくなる一方です。特に公共事業依存型のこの地域においては小泉構造改革以降の不況からの脱却は並大抵の努力では達成することが出来ないでしょう。しかし、私たち青年会議所メンバーは、青年経済人として、また、地域のリーダーとして、この目まぐるしく変化する状況にも対応することが出来る人間でなければならないでしょうし、どんな状況にも対応し、そこから更により良い方向へと導いていける力を養うためにこの団体で勉強しているのだと私は思います。私たちの先輩方は何もない焼け野原からこの日本という国を立て直しました。今日本当に先の見えない状態ではありますが、今度は責任世代である私たちがこの地域を立て直していく番なのではないでしょうか。確かに私たちはまだまだ未熟です。しかし、未熟だからこそメンバー同士がお互いに励まし合い、切磋琢磨しながら、自分自身に実力をつけていく以外、この難問を解決する方法はありません。青年会議所活動を通じてそれぞれの事業所や地域から必要とされる人間に成長していきます。

◇会員拡大
 ここ数年、当LOMのメンバーを見ても顔ぶれがあまり変わっていないように感じます。新メンバーを迎え入れるということは、現メンバーに更なる意識の向上が芽生えるだけでなくLOMの運営上、人的余裕が生まれ、様々な事業が展開することができます。それは自らの修練とお互いを切磋琢磨し、それを積み重ねることで地域社会や企業の良きリーダーとなることができる人材が増えていく事になります。全力で会員拡大に向け取り組んで参ります。

◇地域開発事業の開催
 都会にはないすばらしい自然に囲まれた私たちの住むこの地域には、古き良き伝統や文化、そして心豊かな人々の暮らしがあります。この地域の環境は都会の人々からすれば大変な魅力を持っています。都会では常に新しい風が吹いており、敏感で感受性豊かな人々が多く、この様々な芸能を持った人々を、この地域に招き、交流できればこの地域の人々は新しい刺激を受け、都会の方には四万十市のすばらしさを認知して頂けるのではないでしょうか。人と人との縁というのはどこで巡り会うのかわからないので、私たちが架け橋となりこの事業を通じて深い縁となることを願い、それが魅力ある地域の創造に繋がると信じています。何よりこの地域は無限の可能性を秘めていると感じています。

◇しまんと市民祭への参加
 私の青年会議所活動の中で一番感動した事業はしまんと市民祭でした。大変暑い中、みんなで汗を流し、力を合わせて担いだ記憶は今でも忘れることができません。何より一緒に担いだ若者が活き活きとしているように感じました。この事業はなんといいましても私たちと一緒になってこの地域を担っていく若者たちとの貴重な交流の場であり、がむしゃらに担ぐことで、友情も深まり、そこから対外的に会員拡大にも繋がっていくのではないでしょうか。昨年は提灯台を休み、どうすれば盛り上げていけるのかアンケート調査及び提言をいたしました。その結果を踏まえ本年度は私たちの提灯台が一番輝き活気のある模範とされる提灯台を目指します。

◇青少年事業
 誰もが自分や家族が幸せな生活を送れるように願っていると思います。しかし今日この地域には都会への人口流出や環境破壊などいずれ子ども達にもふりかっかてくるであろう様々な問題を抱えていると思います。子ども達がいつまでもこの地域の事を思い、そして考え、住みよいまちである為には常に疑問を持ってもらい、自分たちから勇気を持って発言していってほしいと願います。そこで将来の四万十市を担う子ども達の声を社会に届ける場を私たちが提供します。自分達の市の姿をよく見つめ、快適で住みよいまちづくりの提言をすることにより、子ども達が市制へ関心を持ち、また行政や議会の仕組みを学ぶ事で、政治を身近に感じるとともに、次の世代の子ども達がこの地域で夢を語りあえるようなそんな地域を創り上げて将来に希望を持つことのできる子ども達に育って頂けるような事業を行います。

◇枚方JC・幡多3JCとの交流
 38年続く(社)枚方青年会議所との交流は単に姉妹JCという簡単な言葉では表せないほど強い友情と絆で結ばれています。まだ交流が浅いメンバーにも積極的に参加してもらい、先輩達が長年築き上げてきた絆を本年も事業を通じて受け継いでいきます。また近隣JCとの連携も深めてまいります。私たちの住む地域経済や生活は決して満足いくものではありませんが、同じ志を持った幡多3JCのメンバーと交流、情報交換しながらこの地域の未来について語り合い、力を合わせることで地域発展に繋げていきたいと考えます。

結びに
 あらゆる知識を身につけるということは人にとって大事なことでありますが、難しく考えすぎるあまり行動範囲が狭くなったり前に進みづらくなる事もあるでしょう。物事を始める時には現実をしっかり見据えた確かな見識がなければならないのは勿論のことですが、まず一歩踏み出さなければ何も始まりませんし、新しいことも生まれてきません。青年会議所では失敗を恐れず、まず一歩を踏み出してほしい。できないのではなく出来るように導いていけばいいのではないかと考えます。もし立ち止まったり、迷った時には頭をカラッポにしてみるのもよし。シンプルに物事を考えて欲しいと思います。


基本方針

1. 未来に繋がる会員拡大及び会員の資質強化
2. 文化交流事業の開催
3. 未来ある子ども達の心を育成させる事業の開催
4. しまんと市民祭への参加
5. (社)枚方青年会議所との交流及び地域発展を目指した幡多3JCとの連携、交流
6. 公益社団法人格または一般社団法人格取得に向けた準備
7. 対外、対内への積極的な情報発信及び意見交流事業の開催